ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.100(2020年5月15日)人生100年で誰もが考えるべきお金の話

人生100年がかまびすしい…。今やどこもかしこも人生100年。何が正しいのか、時間が経ってみないと分かりません。だからこそ、大切なのは「いま、できる、こと」だと思います。今回は人生100年とお金の「いま、できる、こと」を考えてみました。

文字通りではありますが、人生100年とは、「人生の長さが拡大している」ということです。現在、平均寿命※1は男性81年、女性87年で、約30年前の平成2年と比べると男女ともに5年も伸びています。また、平成2年当時、90歳まで長生きする男性は9人に1人でしたが、今やそれが4人に1人です。女性は当時から4人に1人が90歳まで長生きでしたが、今や4人に1人が95歳まで長生きする時代になっているのです。まさに人生100年、ということだと思います。

一方、見過ごされがちなのは、人生100年とは、長さだけではなく、「人生の幅も拡大している」ということ。ライフスタイルの多様化とも言われますが、具体的には、平成の30年間で未婚率が上昇し、一人暮らしが増え、持ち家比率が低下しています※2。言い換えれば、昭和の頃のモデル世帯(=結婚をして家を買って子どもを育てる)に当てはまらない人が増えているのです。これからの令和の時代は、親世代を見習ってもうまくいくとは限らない、ということだと思います。

以上を考えあわせると、人生100年とは「人生の長さと幅が拡大している」ということですから、その勝利の方程式は人それぞれ、ということなのかも知れません。でも私は、こんな多様化の時代にあっても、現役世代の誰もが考えるべきことがある、と思っています。

まず、「人生の長さが拡大している」という点から考えると、誰にでも必ずやってくる老後は、従来以上に長くなっている、ということになります。でも、働き続けて、老後を迎える時期を遅らせることもできます。大切なのは今から準備を始めること。そして、無理なく準備を始めるには、少額からでも利用可能な老後資金を準備するための制度、iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)が選択肢になるのです。

次に、「人生の幅が拡大している」という点に着目すると、人生にはピンチもチャンスも含めて、従来以上に色々な可能性がある、ということになります。でも、あらゆるケースに備えようとすると、いくらお金があっても足りません。大切なのは土台を作る、という考え方。そして、お金の土台を作るには、いつでも、どんな理由でもお金を引き出すことが可能な使い勝手の良い制度、つみたてNISAが選択肢になるのです。

最後に、「人生の長さと幅が拡大している」ので、生活基盤や家族構成が固まるまでは、従来以上にライフプランが描きづらくなっている、とも言えるのです。でも、ライフプランをキチンと描いてから準備を始めていては、間に合わないかも知れません。大切なのは「いま、できる、こと」から始めること。そして、人生100年に備えるには、まずはiDeCoとつみたてNISAから始める、という考え方に繋がるのです。

  • ※1 出所:厚生労働省「平成30年簡易生命表」(令和元年7月30日)
  • ※2 出所:金融庁「高齢社会における金融サービスの在り方(中間的なとりまとめ)」(平成30年7月3日)

大和証券
2020/3/6作成

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